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等身大の働き方やキャリアについてインタビュー・(株)レンカク代表取締役 藤瀬辰司さん

現代の私達の働き方やキャリアは、少子高齢化による生産年齢人口の減少を解決する施策である「働き方改革」「人生100年時代」といった経済社会システムの動向が大きく変わろうとしている真っ只中におかれているところに、コロナウィルスの影響が加わり、在宅勤務導入や副業解禁する企業の増加や政府による普及促進、また在宅勤務などにより人事制度見直しやジョブ型雇用といったキーワードも見聞きする機会が増えてきました。

これまでの当たり前の規則やルール、働き方が見直され、新しいスタイルにチャレンジしよう、していこう、していくべきという風潮が社会や企業に生まれてきていると感じるのは、皆さんも同じではないでしょうか。

社会、企業など大きな組織が変わろうとする中で、それをつくっている私達一人一人は、どんな生き方や働き方をしていくべきなのでしょうか。今、記事を書いている私も日々考えています。

そんな先行きがまだまだ不透明な今だからこそ、杉並区西荻窪のコワーキングスペースfactoriaに大勢集う、会社を辞めて起業しNPOや会社法人を立ち上げたメンバー、個人事業主やフリーランサーとして独立開業したメンバー、在宅勤務やリモートワーク中のメンバー、本業と副業を両立しているメンバーという身近にいるロールモデルの話が、役に立てたり、求められる時なのではないか。

限られた一握りのカリスマでなく、私達の身近にいるロールモデルが今の働き方、キャリアに至った背景をインタビューさせて頂くことで、悩んでいる人に一筋の光明が差すキッカケになればと思い、factoriaメンバーのサポートを得て、シリーズがスタートしました。


余談ですが、factoriaには30代から60代までの多様な年代、多様な業種、多様なバックグラウンドを持った人が集い、日々、ビジネスコラボレーションや事業相談などメンバー間でコラボやサポートし合う刺激的で心温まる日常が生まれています。


そんな仲間に囲まれたfactoriaからお届けする、働き方やキャリアについてメンバーインタビューシリーズ第6回目の主人公は、30年以上の企業勤務を経て、50代後半で起業した(株)レンカク 代表取締役 藤瀬辰司さんです。 今回も根掘り葉掘りとインタビューをさせて頂きましたので、是非お楽しみください!

 

今、どんなことをされていますか?簡単に自己紹介をお願いします。 2020年1月に株式会社を立ち上げて、電気設計、機械設計、ソフトウエア設計のコンサルティング事業をしています。

具体的には、電気やIT分野の設計会社の経営全般の支援です。例えば、企画提案やマーケティング、システム全般のデザイン、プリント基板などのハードウエアの技術指導などです。

その前のキャリアを教えていただけますか? 中堅の通信機器メーカーに30年間以上勤務し、主に防災インフラ系のシステム設計と機器の開発設計に従事していました。

エンジニアからスタートし、年齢を重ねて管理職になり、部下の指導やマネジメントにあたっていました。


その当時の働き方はどうでしたか?

僕が20,30代の頃は、日本全体としてもよく働いていましたよね。

就業時間は8時30分-17時ぐらいでしたが、特に開発設計という仕事は時間通りにいかないことが日常茶飯事なので、土日もなく夜中までやるのは当たり前でした。それがいいとは思っていないですし、最近は変わってきました。今の若い人はもっと自分のキャリアを積み重ねる事に時間を費やした方がいいかなと思います。


 

その会社に30年間以上も勤務し、管理職にもなったのになぜ退職されたのですか?

50代後半ということで、一般的な感覚では、そのまま定年で勤め上げたほうがいいし、働きやすい会社で特に収入面にも不満はなかったです。

ですが、40代で一つだけ決めていたことがあって「一つの会社に定年までいるのはやめよう」と。 その理由は、一つの会社に固定されてしまうと、そこしか知らないままで終わってしまうからです。

なので、50-60歳までの間に独立するか、転職するかのどちらかで会社を離れようとは考えていました。

管理職になり、現場の作業から離れる機会が増えていく中で「もっと現場の作業に関わっていたい」ということ、「会社組織だと異業種との関わるチャンスがなかったので、人生は一度きりだし、そんな時間が欲しいな」と思って、退職を決意しました。


 

独立か転職かの2つの道があったということですが、どうして独立=起業を選んだのですか? 50代前半のタイミングだったら、転職をしていた可能性は高いと思いますが、50代後半になってきて、転職よりも独立した方が、大変なこともいっぱいありますが、より自由に動けるなと思いました。


もう少し、自由に動けるということについて伺えますか? 働き方や時間が自由になること。何をやるにしても自己責任である一方、組織にとらわれずに自分の意志で動けるということ。迅速に動けること。ですね。


独立、会社設立の形態として、個人事業主、合同会社、株式会社とあると思いますが、なぜ株式会社を選んだのですか?

取引先企業も株式会社であることがほとんどなので、株式会社対株式会社の方が取引が非常にしやすいということで、動きやすくするために株式会社を選びました。


 

会社設立当初から順調でしたか?

色々な独立のやり方があると思います。サラリーマンのミドル層から独立されたケースでは多いかと思うのですが、積み重ねてきた人脈との連携と通じて、新しい市場を開拓していこうという流れがあるかなと。なので、独立の意識を持ち準備をしていたので、順調でした。

会社設立時の働く環境はどうでしたか? どこに会社をつくろうか?と悩みました。プランは3つあって、⑴事務所を借りる、⑵自宅を会社にする、⑶コワーキングスペースを活用する。

家はオンオフの切り替えができないので、難しいなと。また、一人事務所では、同じ業界の人とは仕事で会えますが、異業種の出会いの機会がない。せっかく独立するので、いろいろな人達とコミュニケーションできる場が欲しいなと思い、コワーキングスペースfactoriaを選びました。


 

そんなfactoriaとの出会いを教えて頂けますか? コワーキングスペースを探す中で、色々と内覧はしましたし、三鷹在住なので、吉祥寺のシェアオフィスなどにも内覧にいきました。 そこで考えたのは、「家から少し距離があったほうがいいな」と。

西荻窪に来て思ったのは、吉祥寺と比べて、めちゃくちゃ個性的で昭和感が残っていて、色々な店や人がごちゃごゃしている雰囲気が、肌に合うし、そのほうが面白そうだなと。 吉祥寺も良かったのですが以前と比べ個人店も減り小綺麗になっていて、利便性が高い魅力はあったのですが、西荻のより個性的な感じに惹かれました。



factoriaはどんな風に利用していますか?

基本的には、デスクワーク利用しています。

他のワークスペースをあまり知らないのですが、フリーアドレスで使いたいように使えるし、メンバーも多業種がいるので、会話の機会があっていいなと思いますし、いろいろな意見や考え方の人が集まった方が面白いですし、逆に今の時代、業種の中で固まって何かをするというよりも、異業種や多業種の人が連携して新しいものを生み出すという時代なので、そこがいいです。

また、メンバーの皆さん、前向きで明るい人が多いのもいいですね。前向きな人は発想力があるので、楽しいです。


今、働き方やキャリアに悩んでいる人へのメッセージを聞かせて頂けますか?

僕の経験からですが、未来はわからない。ただ、どうなりたいかということは自分なりに持てるので、それに向かって、今何をすべきかを考えて行動すること。

もう一つは、何のためにやるのか?つまり、ビジネスの真の目的は何か?自分のキャリアや生き方を通じて、社会にどう貢献するのか?そのためにどう行動するのか?を最初は漠然でいいので目的をしっかりと考えて行動すると将来必ず開けてくると思います。

 

最後に藤瀬さんのこれからの夢を聞かせて頂けますか?

培った技術を通じて、社会に貢献できばと思います。技術革新は常に進んでいますが、様々な会社やビジョンを持って日々活動している皆さんと関わり合いながら自分の技術を通じて社会へ貢献していきたいです。

例えば、安心・安全だったり、健康だったり、社会には課題が多く存在していると思うので、そこに貢献していきたいですね。


 

藤瀬辰司さんプロフィール


会社名:株式会社レンカク

代表取締役:藤瀬辰司

設立:2020年1月

事業内容:電機通信関連の技術コンサルおよび開発・設計

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