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杉並区で起業・副業している人たちに聴く「あなたの起業・副業ストーリー」|先輩起業家から学ぶ「賢い起業の仕方」

  • 執筆者の写真: factoria
    factoria
  • 3 日前
  • 読了時間: 9分

更新日:2 日前



factoria新聞の肝入り企画である、杉並区で起業・副業している人たちに聴く「あなたの起業・副業ストーリー」

杉並区で起業・副業している人たちに、ココ大事!→)本当のところの、実際の、真の起業・副業ストーリーについて、factoria佐藤が根掘り葉掘りとお話しを伺う企画です。


factoria新聞発行第一回目となる今回は、杉並区で起業・副業をしている4名の方々にお話を伺いました。

 

【話し手】

長谷川えみりさん

コンサート手話通訳、CSLI株式会社代表取締役


小林ヨーコさん

NPO法人まちのおやこテーブル代表、会社勤務とのパラレルワーク中


田邊泰大さん

ブランディングデザイナー、株式会社ふうけい代表取締役


宗像かほりさん

産業保健師、CO-WELLアシスト代表


【聴き手】

佐藤仁美

factoria代表、HAM株式会社代表取締役


 

ここでのテーマは、

先輩起業家から学ぶ「賢い起業の仕方

をテーマにお話を伺いました。



過去の人脈のおかげで、フリーランスとして独立

佐藤)田邊さんの起業のきっかけや準備期間などについて教えていただけますか?


田邊)広告制作会社では日付が変わるまで仕事をしていましたので、アフター5はほとんどありませんでしたが、仕事を中抜けしてデザイン講座などを受講していました。


その時に知り合った仲間たちが役職に就き、私が30歳を過ぎた頃に独立したことをきっかけに、みんなが次々と仕事を依頼してくれたんです。

それで仕事が途絶えることなくフリーランスになったような形で、自然と起業したようなものです。


その後、企業課題の上流からデザインを役立てたいという思いが強くなり、独立後も様々なところに勉強に通い、ブランディングについて学びながら実践を積んできました。

今では、経営の側でこそデザインが役立つという信念で活動しています。




会社に所属しながら個人事業主として開業

佐藤)小林さんは副業や任意団体の設立に至るまでの経緯や準備期間はどのくらいでしたか?


小林)私も成り行きというか、起業しようと思って始めたのではなく、結果的にそうなったという感じです。子どもが生まれた後、子育てと仕事の両立に葛藤したことがきっかけになりました。

今でいう「孤育て」も感じていましたが、子育て支援って言われると、別に私は支援される側になったんじゃないけどなと。でも、困っているとも感じていました。


そこで、地域の中にコミュニティがあれば、自分も孤独を感じずに頑張れるし、楽しいと思えるのではないかと考えました。

子育ての不安や不満、楽しみが奪われていく辛さのような感覚を解消し、地域の中で自分自身も子ども繋がりをもち、新しい発見や面白いことを教えてくれる大人と出会えるような環境を作りたいと思いました。それwinwinになるのではないかと。


最初はイベントだけを行っていましたが、子連れ忘年会を開催した際に、大きな手応えを感じました。当時、子どもを連れて飲むことはなんとなくタブーでした。

本当はやりたいと思っていても、表立って言わない状況だったんですね。保育園で参加者を募集したところ、30人程度の予定が50人以上も集まりました。

子どもたちから「またやってほしい」「楽しかった」と言われ、参加したお母さんたちからも「自分たちもやりたかったけど、わざわざ企画しようとは思いつかなかった」と喜んでくれました。

自分のやりたいことが、他の人の喜びにも繋がることに大きな手応えを感じて。


そこで助成金を得て、活動を持続的に行おうと思っていたら、それには個人事業主として開業届が必要ですと言われたので、成り行きで個人事業主になったという流れです。


佐藤)開業届を出す時は、今の会社に勤務されていました?


小林)はい、ずっと勤務していますよ。


佐藤)会社に開業届を出してもいいかと確認されたりしたんですか?


小林)んんん〜、だんまり(笑)。会社に報告はしませんでしたね。

開業届を出さなきゃいけない理由は利益相反になるか確認するためなので、私の楽しみ程度でやっていることで、別に儲けることもないので黙っていても問題ないだろうと考えました。

週末や夜に活動しているので、わざわざ報告する必要もないですし、余計な詮索されるぐらいなら止めておこうと思って。

だいぶ後になって、まあまあ世間に名前がで始めてそろそろ公表したほうがいいかなというタイミングが来た時まで黙ってましたね。


佐藤)それまで会社は個人事業主としての活動を知らなかったということです?


小林)知りませんでしたね。会社にもよりますが、ルールを決める側の人たちは、ルールを守らない人がいると余計な心配をする傾向があるんですね。

また、リスクを避けたいという考えがありますから、余計なことは言わない方がいいと感じます。会社にとってリスクになりそうだと判断すれば、組織人としてちゃんと報告すべきですが、大きな問題になりそうにない程度の話であれば黙っていて、規模が大きくなってから報告すれば良いと個人的には思います。 




まずは個人事業主からスタートし、1年後に法人化

長谷川)一般企業で事務職として働いていたので、そこの固定給を蹴ってまでやるのかどうかを本当に悩みに悩みました。子供が大学生になり子育てがひと段落したことを機に、起業を決意しましたね。

手話は福祉というイメージが強いですが、それを払拭したいという思いと、この分野を定着させるのは大変だと感じていますが、定着すれば笑顔が広がると思うので、覚悟を持って起業しました。


小林)パラリンピック関係者のお話を聞いた時に、障害をサポートするモノやサービスが当たり前になればいいという話を伺いました。

眼鏡をかける人も、困った時にだけは眼鏡をかけるだけで障害者と呼ばれないように、手話も当たり前のものになっていくといいなと思います。長谷川さんの目指す方向、それに近いのかなと思って。


長谷川)わかってくれる方がいて嬉しいです。 平日は会社勤務、休日はコンサート手話通訳として活動している中で、芸能プロダクションから(スタッフ側サイド)としてオファーを頂いたんですね。

お金を頂くからには真剣にやりたいと思い、まずは家族に相談しました。

起業すると家族にも迷惑がかかる可能性を説明し、喧嘩したり、ダメ出しされたりしながら理解を得るために話し合いを重ねました。


そんなタイミングで、合理的配慮の義務化が2024年4月からスタートし、このタイミングを逃したら、もう何年もチャンスを逃してしまうと思い、まずは個人事業主としてスタートしました。この間に、コツコツと勉強し、資金を安定させながら細々と活動し、ようやく今年2025年2月5日に法人化に繋がりましたね。


佐藤)ご家族の理解を得る上で、仕事として対価をもらえるかどうかという点は大きかったですか? 


長谷川)いや〜、大きかったですね。

事業でもなんでもそうですが、人生における出会いのチャンスを逃すか掴むかは、自分次第だと思います。

昨年は、コツコツやってきたことが評価され、芸能プロダクションから直接お声がかかり、仕事になったことが、事業を起こすぞという自信に繋がりましたね。

人間ですから見えないゴールに向かって戦っている中で、芸能プロダクションと仕事として契約ができたことで、この分野は必要とされていると感じ、起業を決意する自信を得ることができました。




副業していいか会社に聞いたけど副業禁止の現状が続き、満を期して起業

佐藤)宗像さんの起業のきっかけや決心するまでの期間はどうですか?


宗像)起業したいと思ったのは、実は昔からなんです。

児童養護施設で学習ボランティアを17年程やっていましたが、施設を卒業しても安定した生活を送れない子が多くいました。せっかく良い会社に就職しても辞めてしまったり、一人暮らしになった途端に遅刻でクビになるケースがありました。

そんなことが続いた時に、ふと私が雇えばいいのではないかと思ったんですね。彼らが社会保険の知識を身につけ、安定した生活を送れるように支援したいという思いから、起業を考え始めました。


そこから起業しようとしたのですが、産業医と産業保健師の壁を感じ、現状では難しいと判断した結果、産業保健師の資格に加えて、社労士の資格も取得してダブルライセンスだったら、うまいこと起業できるんではないかと考えて、社労士の資格も取得したんです。

でも実は、会社での産業保健師の仕事に少し飽きていた時期でもあったんです。


そんなタイミングで素敵な産業保健師さんと出会い、保健師の仕事もまだまだやれることがあると気づき、起業したいという思いを持ちながらも、会社で働き続けてきたんです。


じゃあ10年以上も経って、どうして起業したのかということですけども、20年近くこの仕事をしてきたので、ある程度できるという手応えがありましたし、今の会社で健康相談室を立ち上げ、会社に必要とされる部署をつくれた経験から、もっと小さい会社の役に立ちたいなと感じたことがきっかけです。


私のような産業保健師がいる会社の規模は、何百人何千人以上が多いですが、中小零細企業では健康管理の機会が全くないまま、病気になって初めて健康問題に気づくという人もいることを知り、もっと小さな会社の健康を守っていきたいと考えたんですね。


そこで、前職の会社に副業できませんかと2年前に聞いたところ、今はできないが、いずれは可能になるだろうと言われたんですけれども、1年経っても何も変わらず、それなら自分でやろうと思い、起業しました。


前職の会社には今でも必要としていただいているので、収入源として確保しつつ保険をかけながら独立したような形です。

実は、そんな風にやっている知人がいたので、もし自分が起業する場合は、そうしようと思っていました。現在は、前職の会社からの仕事を確保しながら新しい顧客を開拓しているという感じです。


小林)前職の会社から業務委託を受けているのですか?


宗像)はい、業務委託の形です。 


小林)素晴らしいですね。理想的な起業の仕方だと思います。 


佐藤)本当ですね。起業前に準備や実績を積み重ねておくことで、起業後の安定した収入が確保されているので、皆さんの起業の仕方はとても参考になる事例だと思います。


 

杉並区で起業・副業している人たちに聴く「あなたの起業・副業ストーリー」

先輩起業家から学ぶ「賢い起業の仕方」、いかがだったでしょうか? 続編は、 起業前後の自分の考え方・働き方の変化とご家族の反応は?をテーマにお話を伺います!



 

※本記事の内容、肩書きなどは、公開時点(2025年4月)のものです

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