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等身大の働き方やキャリアについてメンバーインタビュー・(株)topet 代表取締役 高山裕紀

コワーキングスペースという場所には、会社を起業したり、個人事業主やフリーランスとして独立開業している人々が集っています。 今でこそ自分らしい働き方をしている様に映る彼らにも、過去には悩みや不安を抱えていたり、起業や独立した今もそうだったりするのではないか? では、「その悩みや不安とどう向き合ってきたか」をインタビューすることで、一人でも多くの人が自分らしい働き方、最終的には自分らしいライフスタイルを考えたり、見つめ直したり、一歩踏み出すキッカケとなれたらと思い、すでに起業や独立しているfactoiraメンバーさんの協力を得て、記事を書かせて頂いています。 さて、今回の主役は、安泰だった大企業でのサラリーマンを辞めて、起業した株式会社topet 代表取締役 高山裕紀さん。 インタビューを通じて、(株)topet創業の根底にある「幼少期からの動物への想い」と「ビジネスを通じて貢献したいことに対する強い意志」に触れることができたことが感慨深かったです。 それでは、お楽しみください。


まずは、高山さんの自己紹介をお願いできますか?

今年2021年2月22日(ニャーニャーニャーの猫の日にちなんだそうw)に株式会社topetを創業しました。 事業としては2つの軸があり、1つ目は情報メディアとして、ワンチャン猫ちゃんなどのペットの食事と健康に関する情報を発信するブログサイトとSNSの運営をしています。我々が発信する記事は全てペット栄養管理士である私が執筆し、もう一人の創業メンバーの獣医師が監修しています。 サイトでは「食事と健康のはなし」と題し、獣医師監修や論文などの正確な情報を、SNSではサイト記事の概要をまとめたものを配信しています。現在では、Instagaram5000人、Twitter800人強のユーザーさんが見てくださっています。

今後も飼い主であるユーザーさんにはペットの食事を始めとする健康に関する情報を届けつつ、2つ目の軸として、ワンチャンや猫ちゃんに対して、彼らの食事や健康管理のサポートをしたいと考えています。そして今年秋頃より、ワンチャン用のサプリメント事業を本格的に開始し、9/23より予約販売がスタートしたところです。





高山さんの起業前のキャリアと働き方について聞かせていただけますか?


大学院では経営工学という経営に関する問題を工学的にアプローチする学問を専攻していました。対象は幅広く、通信・インターネットも対象としていました。 そういった通信の研究をしていた背景があって、ソフトバンク株式会社に入社しました。その後、出向先で新会社の立ち上げメンバーとしてインフラエンジニアとして5年間従事後、出向解除になりソフトバンク本体に戻り、ソフトバンク光、4G、5Gサービスのネットワークの設計に3年間従事していました。 ソフトバンクというと起業する文化というイメージをもたれている方もいるかと思いますが、実際、ソフトバンクグループ全体でもビジネスコンテストのようなものが毎年開催されており、私も仲間とチームを組んで2017年秋に参加申込をしました。

そのコンテストでは、私がもともと動物が大好きだったこともあり、動物やペットに関するサービスがしたいと提案しました。実は、当時の提案内容こそが、今回創業した(株)topetで取り組んでいる、ワンチャン猫ちゃん向けの栄養をカスタマイズしたサービスの原点になります。 提案内容をビジネスコンテストで2年間提案し続けたのですが、事業化にはならず。。。 ただ、総申込が数百チームある中、最終選考の8チームに選ばれたことと、落選したもののビジネスアイデアは好評いただいたことで、ビジネスアイデアという観点では、個人的には手応えがありました。一方で、業界経験がないため説得力が弱いと個人的には感じていました。

そのため、先ずはペット業界での経験を積みたいと考え、仲間とともにドッグフード販売の会社を立ち上げました。そして、ペット栄養管理士としてドッグフード開発に携わり、経験を積んできました。 1年経過し、徐々に経験を積めてきたことから、本来実現したかったワンチャン猫ちゃん向けの栄養をカスタマイズしたサービスを形にするため、(株)topetを創業したという流れになります。




ちょっと余談ですが、その法人では、なぜ、ドッグフードの販売から始めたのですか?


当初は、猫ちゃん向けも考えていたのですが、猫ちゃんはフードの好き嫌いという嗜好性が明確に分かれるため、商品のバリエーションを豊富にする必要があるということがわかりました。しかし、ワンチャンは猫ちゃん程、嗜好性が高くないので、少ない商品バリエーションで始められるため、まずはドッグフードの販売からスタートしました。



起業のきっかけは?

ちょっと時間が遡るのですが、犬を飼いたかった8歳の私は、よく両親と共に2週間に1回ぐらいの頻度で動物愛護センターへ行っていました。そして、そこで知ったのは、保健所にいるワンチャン達は最期には殺処分されてしまう事実を知り、大変なショックを受けました。それに対して子供ながら、「自分は何ができるんだろう?」という気持ちがベースにありました。 それから大人になり、エンジニアという強みを持った26歳の私は、動物愛護センターのワンチャン達が殺処分されないために自分に何ができるか?と考えた結果、大学の後輩と共に、里親マッチングサイトをつくろうと企画しましたが、経験が足りず断念した経験があります。それから数年が経っても想いは消えず、前段のドッグフード事業で経験を積み、現在の(株)topetを創業しています。 まずはワンチャンに健康で長く生きて欲しいという想いから、サプリメントでの健康管理を提供するサービスをスタートしました。

私達(株)topetは、収益を動物保護団体に寄付するという考えがあり、ビジネスを通じて、保護団体を支援させて頂くスキームをつくることで、自分がやりたかったことができると考えています。



起業することへの悩みや不安はありましたか?


はい、不安はありました。 サラリーマンとしてソフトバンク(株)に残れば、安泰な道があったと思いますが、「やりたいことができるか?」というと、そうではなかったので、そこはリスクをとって会社を辞めること、そして起業する決心をしました。 また、私の場合は、幸いなことにサラリーマンと並行して、ドッグフード事業を仲間と立ち上げた経験が安心材料であったと思います。それでも不安は、99%でしたw。

起業した今と起業当初とでの不安の違いって、ありますか?


起業当初は、会社が続くか漠然とした心配でしたが、起業した今は、不安が具体化されて、開発製造した商品やサービス、また会社の考え方が世の中に受け入れてもらえるかがすごく不安です。


起業してどうですか? 後悔?ハッピー?


サラリーマン時代とは違うプレッシャーがあり、心の余裕が無くなっていると感じます。 サラリーマンの時は、仕事の成果を求められたり、私が失敗したら数千万人に迷惑がかかるというプレッシャーがありましたが、給与を貰い生活はし続けられるという保険があったため、心に少しの余裕が持てました。また、仕事柄、夜中に電話がかかってくることも結構あり、忙しかったですが、それでも今よりは心に余裕があったと思います。

起業して、私が事業を進めることで健康や幸せを届けたり、新たに救える命、例えば収益を通して寄付することで救える命もあるはずなので、その道を信じて進んではいますが、これで大丈夫なんだろうか?この道で正しいのだろうか?という不安がプレッシャーとなり、心の余裕を無くしているのだと思います。 ただ、SNSなどを通して応援してくださる方々と繋がり、少しずつですが、間違ってなかったなと思えるようになってきました。



起業後の今の働き方はどうですか?

猫を飼っていることもあるので、あまり家にいないと寂しがるので、factoriaと自宅とで仕事をしています。 食事などの休憩も挟みますが、1日大体14時間くらい寝る間も惜しんで働いています。