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factoriaVOICE「ライフステージが変わっても、その働き方で大丈夫?_介護編❶」

更新日:1月19日


factoriaVOICEとは、東京の杉並区西荻窪にあるコワーキングスペースfactoiraのメンバー同士が自分らしい働き方についてあれこれディスカッションするコンテンツです。


2017年の開業以来、factoriaには、純粋で、多芸多彩なメンバーが集っています。

そんな素敵なメンバーさん達と共にfactoriaVOICEの新企画をスタートしました!


私達もこのテーマに関して、共に取り組んでいく仲間を増やしたいですし、仲間が増えるとホストである私達の励みにもなりますので、ご興味持って頂いた方は、是非、TwitterSpaceの参加やフィードバックを頂ければ嬉しいです。

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factoria佐藤は、ある日突然の遠方に暮らす親の介護が始まり、仕事と介護の両立をしていくことの難しさに直面しました。


佐藤を含むプレイングマネージャーであるスモールビジネスオーナーが、介護当事者となった場合の危機管理について、メンバーのお二人(介護やコーチングの専門家)と共にディスカッションしていく企画となっています。


この度、第❶回目を公開収録しましたので、こちらにて共有させて頂きます。



factoria佐藤(以下、佐藤):

factoriaVOICEは毎月1回の配信予定で、去年2022年の6月から定期配信していましたが、10月から3ヶ月間のお休みをいただいておりました。


まずは、その休止理由と今回の企画『ライフステージが変わっても、その働き方で大丈夫?介護編』を立ち上げるに至った背景について、共有させていただき、最後に次のテーマをこれからご紹介する共同ホストのお二人と決めていきたいと思います。


この企画は、公私共にお世話になっているfactoriaメンバーのお二人、NPO法人こだまの集い代表理事の室津瞳さんと株式会社アンコモンポイント代表取締役の高木恵子さんと共につくっていく企画です。


お二人の詳しいプロフィールについては、記事の最後にて共有させて頂いていますが、初回ということもありますので、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?


室津瞳さん(以下、瞳さん):

皆さん、初めまして。NPO法人こだまの集いの室津と言います。

私達のNPO法人は、育児と介護が重なったダブルケアに直面する方々の情報発信を主に行なっています。例えば、介護の専門職の方々に向けセミナーや執筆も行っています。

あと、当事者が集えるような場所をワークショップとしてオンライン開催しています。


佐藤:

結構な頻度で、ワークショップを開催されていますよね?


瞳さん:

はい。ほぼ毎月開催していますね。


佐藤:

参加者は、ワークショップをどのようにしてみつけてきたんでしょうか?


瞳さん:

皆さん、インターネット検索でダブルケアについて検索されていて、当法人を見つけて頂き、ご参加頂いている流れです。


佐藤:

ちなみに、参加者の方々のご年齢はどんな感じでしょうか?


瞳さん:

やはり、30,40代のキャリアを築かれている女性達が多いですね。


佐藤:

その年代でダブルケアということは、結構、親の介護が始まるのが早いということでしょうか?


瞳さん:

そうですね。

今、親の介護は自身の子育てが終わってから親の介護が始まるという時代ではなく、女性がキャリアを積んで出産した時点で、すでに親は高齢なことが多いためダブルケアが始まり、現役世代でも介護に直面している方々は多いかなと思います。

 

高木恵子さん(以下、恵子さん):

初めまして、(株)アンコモンポイントの高木と申します。

アンコモンポイントは、あんこ?あんこ屋さん?と聞かれることも多いんですが、「アンコモン」って、いつもと違う視点、ポイントになりたいなという私の思いを反映した会社名です。

今は、主に、ビジネスコーチとして、企業のマネージャー層やエクゼクティブの方にビジネスコーチングやチームや社員さん向けに研修やトレーニングを行なっています。企業と働く皆さんの成長を応援することを仕事にしています。


佐藤:

クライアントさんは、日系企業さんが多いのでしょうか?


恵子さん:

そうですね、日系企業さんが多いです。また、外資の日本支社もいらっしゃいますね。


佐藤:

ということは、恵子さんは英語でのコーチングもされるということでしょうか?


恵子さん:

そうですね、今年から英語でのビジネスコーチングも始めました。


佐藤:

かっこいいですね!自己紹介、ありがとうございます。こちらの素敵なお二人と一緒に進めていきたいと思います。

 

佐藤:

それでは、ここからは3ヶ月間の休止理由と今回の企画を立ち上げるに至った背景についてお話していきたいと思います。

時折、佐藤がうるっときたら、ぜひ助け舟出してくださいw


実は、3ヶ月間休止していたのは、ある日突然始まった母の介護で、家業やあらゆる手続きの対応に必死だったこと、私自身があまりに大きなショックを受けてしまい自分のことに関してはフリーズ状態だったこと、母を24時間付きっきりで介護する必要があったりなどしていたため、ビジネスマンとしては非常に申し訳ないのですが、正直、母や家族のこと以外に関しては頭が真っ白で何も考えられず、仕事が全く手につかない状態だったため、ちょっと体制を立て直すべく、一時休止とさせていただいた次第です。


母は、去年の6/24に容態が急変し、大学病院での2ヶ月間の精密検査の結果9/21にレビー小体型認知症と診断され、9/22に要介護3と認定されています。


たまたま、私は6/21-6/23まで大分に帰省しており、普段と変わりない母の様子だったので、6/24の容態急変は信じ難かったですね。

あぁ、本当にある日突然、介護って起こるんだと思いました。


恵子さん:

要介護3って、どれくらいの状況なんでしょうか?


佐藤:

要支援要介護認定は7段階構成となっていて、要支援1,2、要介護1,2,3,4,5という構成でしたよね?


瞳さん:

大体イメージとしては、車椅子が必要だったり、自分で身の回りのことができないので、何かしら日常生活で介助が必要になるレベル感かなと思います。

一人では日常生活が難しいかなと。


佐藤:

具体的には、一人では食事ができない、料理ができない、会話ができない(意思疎通ができない)、歯磨きができない、洋服が着れない等、生まれてきた赤ちゃんのような状態で。


加えて、容態急変当初の1週間は、一切飲まず・食わず・寝ずで、ずっと家の中を歩き回る状況で、いつ外に出ていくかもわからないし、警察にもせん妄から電話しちゃったりと24時間つきっきりな状況で、家族で交代しながら見守る必要がありました。


病院は、かかりつけ医から精神病院を紹介されたのですが、大変混雑しているようで予約が取れるのが2週間後という具合で、一番大変だった最初の1週間をよく父一人で乗り切れたなと思います。


なので、瞳さんや友人知人の介護職の方に「母、要介護3でした」とお伝えしたら、初回の申請で要介護3であることに、皆さん結構驚かれました。


恵子さん:

イメージとしては、だんだん要介護1から2へ3へ進んでいくのかなっていう認識があるんですが、いきなり要介護3になっちゃったということですね。


周りも全く心の準備は出来ていないですよね?


佐藤:

そうですね。

前日までできていたことが、ある日を境に全くできなくなったというのが、うちの母のケースで、周りの方々も全く心の準備は出来てなかったですよね。


全く予期していなかったし、まさか、母が認知症になるなんて思ってもみなかったし、家族も周りも「なんで?」という具合で、まあ、周りは驚きとショックでしばらくの間、悲嘆に暮れてました。


そんな、ある日突然、ライフステージが変わったことで、これまで通りの仕事と介護の両立を続けていくことの難しさに直面し、一時は介護離職、ビジネスオーナーである私の場合は、東京と西伊豆での事業を売却し、家業を継いだり、コンビニでアルバイトするなりといったことを本気で数週間考えていました。


私は、介護離職って、会社員だけの課題ではないと考えていまして。

私なりの定義ですが、フリーランスや一人社長、小規模企業の経営者というプレイングマネージャーな役割を担うスモールビジネスオーナーが、介護当事者となった場合、やはり業績悪化にもすぐに繋がるということから、スモールビジネスオーナーが介護当事者となり、仕事と介護の両立の難しさに直面した場合も含めての「介護離職」と捉えています。


そんな、介護離職を本気で考えたことがキッカケで「介護離職」に関する情報収集や経験談を伺ったりとしたところ、これって現時点は、潜在的な課題と言われているけど、高齢化が加速する未来や国の方針から予測するに、確実に顕在的な社会課題になってくるんじゃないかと思ったんですよね。

そして、親の介護だけではなく、パートナーの介護のための介護離職も増えてくるんだろうなと推測しています。


そして、私の実体験から、介護は長期戦で時間軸が長く且つ疾患を抱える個々人の状態によりケースバイケースなので、ステージ毎に課題も変わってくるので、各ステージで様々な専門家にアドバイスを仰ぐことが大事だとも思っています。


私の場合は、友人である各専門家(医療福祉、行政、コーチング)と両親の友人達に恵まれたおかげで、あらゆる分野へのアクションを一斉に始動することができ、介護7ヶ月目を迎えているが、今までで人生で一番きつかったですね、特にメンタル….。


また、家族の容態急変にどの診療科にかかればいいのか?など医療や疾患に詳しくない人の場合は、どうアクションしたらいいのかが非常に難しいと感じたことと、介護保険サービスの導入までは、1.5ヶ月程は家族での介護が基本となりますし。


だからこそ、スモールビジネスオーナーである我々が、介護当事者となった場合の危機管理を今から準備しておいて欲しいなと。


私もそうだったように、実際に介護当事者にならないと気づかない、動かない人は多いかなと想像していますが、そこも踏まえての情報発信やディスカッションの場をfactoriaVOICEの一つの企画として展開していきたいなと考えて、私をサポートしてくださった専門家であるお二人と一緒にご相談させて頂いたという企画の背景です。


最後に、介護っていいものだと思っています。

自分の良いところ、嫌なところが全部吐き出されて、そこに向き合い改善していく過程で、成長できているなと思いますし、介護も対人なので、つまり介護される人や家族などとのコミュニケーション次第でいかようにも変わってくるなと感じているので、仕事にも通じる部分もあり、これから辛いこととかあるかもしれないけど、経験して成長できているという意味では、七転び八起きの精神で、しっかりと掴んで起き上がっていきたいと思います!


お二人には、本当に助けてもらったし、factoriaメンバーさん達にも色々と助けてもらって、介護経験者も数名いらっしゃるのでアドバイスを頂きながら、ここまで出来たことがすごく有難いことだなと思っています。


恵子さん:

一つ質問してもいいですか?

離職を考えたけども踏みとどまった、その一番の要因はどんなところですか?


佐藤:

やっぱり、自分が本当に何がしたいのかっていうことと、あとは、離職し、介護に専念することを本当に母が喜ぶのか、父が喜ぶのかって考えたら、そうじゃないなと。


大変な今や短い期間は、 家族をサポートできるかもしれないけれど、この状況がずっと続くと仮定した場合に、金銭的な面だったり、精神的な面でも家族をサポートできるのか、また自分の老後は大丈夫なのか、パートナーの介護も必要となった場合に、本当にそれで大丈夫なのかって自問自答したら、​​​​​​やっぱり介護離職は違うなという答えに至りました。


また、恵子さんがあの時に言ってくれた一言が大きくて、「不適切な話かもしれないけど、本当にヒロミさんがやりたかったことをやれるチャンスだね」って言ってくれたの覚えてます?


恵子さん:

覚えてます。 佐藤:

あの言葉は、すごいドンピシャで、正にそれを言ってくれて良かったと思っていて、あの言葉で、なんかグッと後押しされた部分が強いです。

本当に毎日毎分毎秒、自問自答して、本当に自分は何がしたいのかって見失っていた部分を問うことが出来たのは、すごく良かったなと思います。

恵子さん:

話を聞いていて、改めて、会社員の方が介護離職するのはもちろん大変ですし、だけど自分で会社を立ち上げて、大きくなり、システムとして​​動いちゃってればいいですが、自分がいなくなったら、会社を畳まないといけないかもってなっちゃう場合、本当に畳んじゃうと、せっかく何年も積み上げてきたものが0(ゼロ)になっちゃうと。


そこからもう1回やり直すのって大変だなと思いますし、もう一回やり直す気力があるだろうかっていうことをお話を伺いながら考えていました。


細々だとしても、何年も、どんな形でも続けるっていうのは大事なのかなと感じました。

佐藤:

本当そうですよね。

0→1をつくるのって大変ですし、いつでもクローズする、止めることはできるんだけれども、それを続けていくっていうのは、本当に大変なことだなって、改めて思いましたね。